【アメリカワインの特徴】
アメリカは世界第6位のワインの生産国です。中でも、生産量90%を占めるカリフォルニア州は地中海性気候で雨が少なく、乾燥した夏はぶどう栽培に適していますが、年間降雨量が不十分な地域によっては、スプリンクーラーで散水するなど工夫を凝らしています。地形が複雑な為、地域によって特色あるワインが造られています。
近年は、カリフォルニア州以外の太平洋岸北西部3州(オレゴン州、ワシントン州、アイダホ州)でもワイン造りが盛んになっています。
主な栽培品種はシャルドネー、カベルネ・ソーヴィニョン、カリフォルニア固有の品種としてはジンファンデルがあります。
これは赤ワインの原料として使われますが、醗酵早期に種と皮に分けて搾り、皮からの色素の溶け出しを少なくさせてロゼワインにも使われています。
かつては軽くすっきりしたものが主体でしたが、現在はしっかりした味わいのワインに変わりつつあります。カリフォルニアワインには、独特のAVAというラベル表示があり、これは栽培地が政府公認ぶどう栽培区画で行われていることが条件になっています。品種や収穫量などの規制はありません。主な生産地は、カリフォルニア州のノースコースト地域にあるアメリカワインの歴史において中心的なナパヴァレー、高級ワインを多く産出するソノマ。以前はぶどう栽培に適さない地とされていましたが、近年試行錯誤工夫がされて、よい条件でぶどう栽培ができるようになったセントラルコースト。南北に長く、南の地域は暑い気候と砂漠のような土地でぶどう栽培には厳しい条件ながら、可能な土地を選んで栽培を行っているセントラルヴァレー。カリフォルニア州以外では、オレゴン州の山脈間に広がるヴィラメットヴァレー。白ワインの産出が80%を占めるワシントン州も有名です。
【分類と格付け】
格付け分類は、ヴァラエタルワイン、ジェネリックワイン、プロプライタリー・ワインと大きく3つに分けられます。ヴァラエタルワインは、ラベルに原料のぶどう品種名が明記されているもので、単一品種を75%以上使用しているものです。ジェネリックワインはテーブルワインを意味しています。プロプライタリーワインは、ジェネリックワインと同様のワインをブレンドしたものです。
【ヴァラエタルワイン】⇒品種名称
【ジェネリックワイン】⇒一般名称ワイン
【プロプライタリー】
【アメリカワインに使われるぶどう品種】
《赤ワイン用ぶどう品種》
〈ジンファンデル〉ヨーロッパ原産で、アメリカの気候等に最適で多く栽培されています。カリフォルニアで造られている軽いロゼワインのブラッシュワインやコクのあるワインまで、いろいろなタイプのワインを造りだしています。
〈カベルネ・ソーヴィニョン〉フランスのボルドー地方の最上位品種として有名ですが、アメリカやオーストラリア、ヨーロッパなどでも栽培され、世界的に栽培地域が広がってきています。香り豊かでタンニンを多く含んでいるので、酸味や渋味のバランスのよいワインに仕上がります。長く熟成させると、より良い味わい深いものになります。
〈メルロ〉フランスのボルドー地方の最上位品種の一つで、サンテミリオン地区やポムロール地区で多く見られます。アルコール分が高く、口当たりのなめらかなワインに仕上がります。品質も高いのですが、他のぶどうとブレンドすることも多く、カベルネ・ソーヴィニョンとの相性が特によいものです。
〈カベルネ・フラン〉フランスのボルドー地方やロワール地方で多く栽培され、中でもボルドー地方のサンテミリオン地区ではブシェとも呼ばれ、高い評価を得ています。ぶどうの熟期はカベルネ・ソーヴィニョンよりやや早めです。味わいの幅は狭いのですが、果実香の豊かなワインに仕上がります。
〈ピノ・ノワール〉フランスのブルゴーニュ地方やシャンパーニュ地方で多く栽培されています。一般にタンニンが少なく果実香と酸味が強いワインですが、栽培地により、まった
く違った風味が出ます。ワインの色は薄く、早熟タイプのワインに仕上がります。シャンパンを造るときに使用を許されるぶどう品種の一つです。
《白ワイン用ぶどう品種》
〈シャルドネー〉寒さにも強いので広い地域で栽培され、世界中で幅広く使われています。香り高くキレのよい、すばらしい辛口ワインに仕上がり最も人気があります。

