【
オーストラリアワインの特徴】
オーストラリアは、充分な日光と適度な雨量、そして肥沃な土壌というぶどう栽培には好条件な地で、毎年安定した良質なぶどうが収穫されます。
南半球にあるため、ぶどうの収穫期が2月から5月頃となり、夏期に新酒が出荷されてサマー・ヌーヴォーとも言われています。今までは手頃に飲めるテーブルワインが主流でしたが、近年はヨーロッパ高級品と肩を並べるものまで生み出し、生産量は世界全体の2%に満たないにもかかわらず、人気は急上昇中です。
主な栽培品種は、シラーズ、カベルネ・ソーヴィニョン、メルロ、ピノ・ノワール、シャルドネー、セミヨン、リースリングなどです。主な生産地は、オーストラリア全体の60%を占めるワイン生産量の南オーストラリア州、上質のテーブルワインを造り出すヴィクトリア州、特に白ワインを多く造り出すニュー・サウス・ウェールズ州が有名です。
【
分類と格付け】
格付け分類は、大きく二つに分けられ、ヴァラエタルワインとジェネリックワインになります。
ヴァラエタルワインはラベルに原料として用いたぶどう品種を表示でき、単一品種を85%以上使用しているワインです。
ジェネリックワインはテーブルワインで、ラベルにはメーカー名等が表示されています。アメリカのワインと似た格付け分類になっています。
【ヴァラエタルワイン】⇒品種名称
【ジェネリックワイン】⇒一般名称ワイン
【
オーストラリアワインに使われるぶどう品種】
《赤ワイン用ぶどう品種》
〈シラーズ〉フランスのコート・デュ・ローヌ地方でも栽培されているシラーは、オーストラリアではシラーズと呼ばれています。タンニンが多く、独特の香りがあります。多くは、濃赤色をした重い飲み口のワインに仕上がりますが、味や香りが複雑なので、造り手によって違うタイプのワインができることもあります。
〈カベルネ・ソーヴィニョン〉フランスのボルドー地方の最上位品種として有名ですが、アメリカやオーストラリア、ヨーロッパなどでも栽培され、世界的に栽培地域が広がってきています。香り豊かでタンニンを多く含んでいるので、他のぶどうとブレンドすることによって、酸味や渋味のバランスのよいワインに仕上がります。長く熟成させると、より味わい深いものになります。
〈メルロ〉アルコール分が高く、口当たりのなめらかなワインに仕上がります。品質も高いのですが、他のぶどうとブレンドすることも多く、カベルネ・ソーヴィニョンとの相性が特によいものです。
《白ワイン用ぶどう品種》
〈シャルドネー〉独特の香りとコクがあり、黄金色をしています。寒さにも強いので広い地域で栽培され、世界中で幅広く使われています。香り高いキレのよい、すばらしい辛口ワインに仕上がり、最も人気があります。
〈セミヨン〉黄色がかった果粒は大きめで甘く、香り高いものです。完熟してないと草の香りがします。普通は辛口ワイン用として使われることが多いのですが、貴腐を生じさ、極甘口ワイン用としても使われます。
〈リースリング〉酸味と果実味がバランスよく、強い個性を持ったワインに仕上がります。長期熟成に向いていて、熟成によりさらに奥深いワインとなります。成熟が遅く、充分に日光を浴びて成熟したものでなければ、よいワインにはならないので、日当たりのよい地で栽培されています。収穫量も多くないので、農家にとっては難しい品種です。